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チーズの歴史 〜チーズはじめて物語〜

チーズはいつ、どこで生まれたのでしょうか?
チーズの発祥に関しては諸説ありますが、文献によると、紀元前4000年前後から紀元前2000年頃の西アジア一帯(その中心地は古代文明のメソポタミア)であるといわれています。そして、そんなチーズの誕生に関しての古いアラビア民話があります。

「昔、アラブの商人が、羊の胃袋を干してつくった皮の水筒にミルクを入れ、ラクダに揺られて砂漠の旅に出かけました。日が暮れ、疲れとのどの渇きを癒そうと水筒を開けると、びっくりすることに、中からはミルクではなく、澄んだ水とやわらかい白い塊が出てきました。おそるおそるその塊を口に入れてみると、それは甘くて、すばらしい風味でした」というものです。
まさに、この話の中に出てくる透明の水が「乳清(ホエイ)」、白い塊が「凝乳(カード=チーズ)」。

水筒の中のミルクがアラビアの砂漠の高温下でラクダに揺られて攪拌され、羊の胃袋から滲み出た「レンネット」と呼ばれる凝乳酵素により、凝固作用を起こしてチーズができたというわけです。こうしたチーズの作り方は、トルコ、ギリシャ経由でイタリア、フランス、スイスからヨーロッパ各地へ、またパキスタン、インド、モンゴルや中国へシルクロードに沿って発展していったと伝えられています。

東 雅幸 (あずま まさゆき)
小岩井乳業 那須開発センター所属
仕事: クリーミーカマンベール、ナチュラルチーズ(ゴーダタイプ)等を開発し、マーガリンの継続的改良を行っています。
※那須開発センターはチーズ、マーガリン、バター等の商品開発を行う部署です。
資格: チーズプロフェッショナル
フランスチーズ鑑評騎士(フランスチーズ鑑評騎士の会日本支部で2006年叙任)

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