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南ヨーロッパ、地中海沿岸生まれといわれるアスパラガスは春を告げる野菜としてヨーロッパ人が特に好む野菜のひとつ。フランスを旅したことのある方ならアスパラガスを茹でるための専用鍋(パスタを茹でる鍋そっくりの構造で、直径15センチくらいの可愛い鍋です)を見かけた方もあるでしょう。
ヨーロッパでは紀元前から栽培されていたとされ、日本には18世紀後半の江戸時代中期にオランダ人によってもたらされました。松葉のような姿や小さな釣鐘のような花、赤くかわいらしい実を観賞していたのでしょう。
その後19世紀後半に北海道開拓使によって再度導入され、しばらくは缶詰用のホワイトアスパラガス栽培が主流になっていました。
生食のグリーンアスパラガスが当たり前のように食されるようになったのは比較的最近のことで、最初は初夏の味覚として、短い間だけ国産のグリーンアスパラガスが出回るようになりました。その後おいしさはもちろんのこと、調理が手軽なこと、緑黄色野菜の大切さが浸透したことなどにより人気が高まり、今では栽培方法を工夫したり、産地リレーをしたりしながら、ほぼ年間を通して国産のグリーンアスパラガスが供給されるようになっています。佐賀県、長崎県をはじめとした西南暖地では年明けから出荷が盛んになり、5月6月あたりに北海道や長野県、福島県あたりから出荷されるグリーンアスパラが最盛期。逆に秋から2月くらいの間は国産品が少なく、オーストラリアやメキシコから輸入されることが多くなっています。
アスパラガスとは「激しく裂ける」「たくさんに分かれる」といったギリシャ語を語源としており、「新芽」を意味する言葉です。 |
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一般によく見かけるのは「グリーンアスパラガス」と「ホワイトアスパラガス」。ここ2〜3年は「紫アスパラガス」もでてきています。その他おなじみなのは「ミニアスパラガス」。フレンチレストランでは「アスペルジュ・ソバージュ(野性のアスパラ)」などもでてきます。
グリーン、ホワイト、紫の3色の違いは品種の違いではなく、栽培方法の違いによるものです。
グリーンは根から地上に出てきた新芽をそのまま育てたもの、ホワイトは土寄せをしたり遮光したりして、日光をさえぎり、白く育てたものです。こういった栽培方法は柔白栽培とよばれ、白ネギやウドなどでも使われる栽培方法です。紫は収穫直前まで軟白栽培しておき、ごく短い時間穂先のみ日光に当てることで作ります。ただ最近はパープル専用の品種もでてきているようですので、今後は事情も変わってくるかもしれません。
ミニアスパラガスは小さなうちに収穫したアスパラガスでこれも専用品種があるわけではありません。
「アスペルジュ・ソバージュ」はちょっと土筆にも似た、グリーンアスパラガスといった風情ですが、実は別種。ごくわずか、粘り気があり、日本の山菜の類を彷彿とさせますが現在のところは輸入物です。 |
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