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ニュースリリース
NEWS RELEASE  
2007年11月6日
KOIWAI NEWS LETTER 【チーズ編】
11月11日は“チーズの日”
~チーズを語らずして、ワインを語るべからず~
【あらゆる舞台の名脇役 ~ チーズのABC】

 私は「チーズ」。紀元前4000年ほど前に生まれた。その後、ギリシャ経由でヨーロッパ各地に、またシルクロードに沿って東洋の各地に伝わった。その間、私の親類が増え、さまざまな時代のさまざまな舞台に出演してきたが、誕生以来いまだ主役になったことが無い。
 しかし日本では私の記念日がある。それは11月11日「チーズの日」。私は、1年間で唯一この日に主役を張れる。
 私達「チーズ」は、いろいろな料理の舞台に欠かせない存在と自負している。ワインのツマミはもちろん、ピザ、ラザニア、・・・いろいろな場面でいろいろ形を変え登場している。
 チーズの無いワインパーティなんて!「チーズ」がなければ主役も引き立たない。本当に名脇役だと賞賛してくれる人もいる・・・・。

 そこで皆様に、せめて11月11日の「チーズの日」だけでも主演「チーズ」劇場をご堪能していただければと思い、「チーズ」の基本的な知識をまとめてみました。
 もうすぐボジョレーヌーボが解禁。この日はワインを片手に名脇役「チーズ」の知識にも耳を傾けていただければ幸いです。


◆チーズのABC ~基本的な知識~

1. チーズの歴史

 発祥は、紀元前4000年前後から紀元前2000年と推測されます。文献から発祥の地は西アジア一帯でその中心地は、古代文明の中心地のメソポタミアといわれています。トルコ→ギリシャ→経由でイタリア→フランス→スイスからヨーロッパ各地へ。またパキスタン、インド、モンゴルや中国へ、シルクロードにそって発展していったと伝えられています。
 チーズ発見に関して、古いアラビア民話に『昔、アラブの商人が羊の胃袋を干して作った皮の水筒に、ミルクを入れて旅に出ました。日が暮れ、砂漠の疲れとのどの渇きをいやそうと水筒をあけると、中からミルクではなく、澄んだ水と柔らかい白い塊が出てきました。おそるおそるその塊を口に入れてみると、甘くて、すばらしい風味でした。』というものがあります。

2. チーズの種類

・ナチュラルチーズ: 乳を乳酸菌と凝乳酵素によって固めたものを、ある程度水切りしたもの、又は熟成したもの。
・プロセスチーズ: ナチュラルチーズを粉砕し、加熱溶融し、乳化したもの。

3. チーズの栄養価/成分

 チーズにはたんぱく質と脂肪がバランス良く、たくさん含まれています。カルシウムとビタミンAも非常に豊富に含まれていますが、ビタミンCと食物繊維が全く含まれていません。これらの成分を含む食品(野菜、果物、穀物など)と一緒に食べれば栄養成分の摂取は完璧です。


◆11月11日は“チーズの日” ~日本におけるチーズ~

1. チーズの日の由来

 チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会が1992年に11月11日は“チーズの日”と定めました。
 およそ1300年前の飛鳥時代にチーズは日本で食べられていたと記録されています。「右官史記」という書物の中で、「文武天皇四年(西暦700年)十月(新暦11月)文武天皇が使いをつかわし、"蘇"をつくらしむ」という記述があります。ここで記されている"蘇"が現在のチーズの元祖と言われています。また、旧暦10月は新暦になおすと11月になります。
 覚えやすい11月11日をチーズの記念日とし、「チーズの日」が誕生しました。毎年チーズの日には「チーズフェスタ」を開催し、チーズファンが集うイベントとして定着しています。

「チーズフェスタ2007」概要
日 時 2007年11月11日(日)・12日(月)/11:00~19:00
場 所 スパイラルビル3F スパイラルホール(東京都港区南青山5-6-23)
アクセス 東京メトロ 半蔵門線・銀座線・千代田線 表参道駅(B1出口)
URL http://www.cheesefesta.com

2. 日本でのチーズ年間消費量

 1975年の時点での日本の年間チーズ消費量は6万3千トンでしたが、1990年には15万3千トン、2006年には27万トンと着実に増加しています。特にナチュラルチーズの増加は著しく、1975年ではほんの9千トンの消費量が、2006年には15万3千トンと17倍の増加となっており、プロセスチーズの消費量を抜いています。
 この30年で、日本人はイタリア料理などチーズを使用する料理をよく食べるようになり、またチーズそのものをワインと共に食べるようになりました。しかしながら、世界的に比べると日本の消費量は格段に少ないことがわかります。1人あたりの年間消費量で1位のギリシャは28kgですが、日本はたった2kg(2004年)。まだまだこれから成長が望める市場です。



【豆知識:チーズとワイン】

チーズとワインの相性
 ~チーズとワインのマリアージュ(結婚)~


口の中でいっしょに味わうチーズとワインですから同じ原産地のもの、 もしくはより近い地方のものを合せるのがおすすめです。
 

主な種類 特 徴 ワイン
ゴーダ(オランダ) オーブン料理などにあう
万能チーズ
 辛口でフルーティーな白、
ロゼ・軽いタイプの赤
チェダー(イギリス)
エダム(オランダ)
テーブルチーズや調味料として コクのある赤
辛口の白
カマンベール
(フランス)
中身がクリームにようで
クセが少ない
辛口の軽い白
フルーティーでエレガントな
軽い赤
ゴルゴンゾーラ
(イタリア)
 独特の風味があり、
お酒によくあう
コクのある濃厚な赤
甘口の白
エポワス
(フランス)
 香りはかなり強烈で、
中身はソフト
コクのある濃厚な赤・白
モッツァレラ
(イタリア)
クリームチーズ
熟成させないチーズで
さわやかな味
軽くて少し辛口の
フルーティーな白
ロゼ


◆小岩井乳業・チーズのプロフェッショナル

東 雅幸 (あずま まさゆき)
小岩井乳業 那須開発センター部長

仕事: 那須開発センターはチーズ、マーガリン、バター等の商品開発を行なう部署です。クリーミーカマンベール、ナチュラルチーズ(ゴーダタイプ)等を開発し、マーガリンの継続的改良を行っています。
資格: ○チーズプロフェッショナル 
→1次・2次試験があり、かなりハードな問題です。受験者は圧倒的に女性が多いです。
○フランスチーズ鑑評騎士(フランスチーズ鑑評騎士の会日本支部で2006年叙任)
→年間30名程度の方が推薦・審査を受け、叙任されます。

※弊社では皆様からのご取材に、できる限りご協力させて頂きたいと思っています。
※チーズに関するご質問やご取材などがございましたら、お気軽にお申し付けください。

●このリリースに関するお問い合わせ先
 小岩井乳業株式会社 広報部 広報担当
 東京都 千代田区 鍛冶町 2-6-1 堀内ビル5F〈TEL:03-5209-7884〉

●お客様からのお問い合わせ先
 小岩井乳業株式会社 お客様相談室〈TEL:0120-171766(フリーダイヤル)〉

以上
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